Aguri Dog Rescue

シェルター 千のおうち

アグリドッグレスキューでは、「千のおうち」というシェルターを運営しています。
「千のおうち」ではシニアや病気等、譲渡につながりにくい犬たちを保護しており、ボランティアスタッフが毎日お世話しています。
そんな、「千のおうち」についてご紹介します。

施設について

「千のおうち」は、一般家庭の居室を活用して運営しています。
特別なシェルター施設を建設するより費用面や人員面でのハードルが低い一方、
住宅地の中で運営するためには音やにおい等への対策が必要です。
また、近隣の皆様のご理解も必要不可欠です。


「千のおうち」では、公益財団法人 JAC環境動物保護財団様からのご支援()により、
環境整備や電化製品等の購入を行っています。

1.防音対策
扉や窓を防音仕様にしています。

遮音効果の高い扉


二重窓

2.衛生対策
床面の衛生を保つ仕様にしています。

汚れがつきにくい床面コート(工事中の様子)

衛生的な環境を保つための家電製品を購入しています。

3.安全対策
足腰の弱いシニア犬が転倒しても怪我をしないよう、人工芝やヨガマットを設置しています。

4.介護用品
足腰の弱いシニア犬が寝たきりにならないよう、歩行器(車椅子)を購入しています。

体長・体高を計測して最適なサイズに調整


JAC環境動物保護財団
動物保護とそれに伴う自然環境保護を行う団体への助成を通じて、持続可能な人と動物の共存と自然環境に寄与することを目的とする財団です。
アグリドッグレスキューは、2023年度の助成を受けています。
ホームページ

「千のおうち」の犬たち

「千のおうち」では、シニアや病気等、譲渡につながりにくい犬たちを保護しています。


愛護センターに収容された動物の収容期限は、一般的に6日~長くても2週間とされています。
昨今はそれを過ぎても収容し続ける努力がなされていますが、それでも2,739頭の犬が
センターで殺処分されています。

※対象期間:令和3年4月1日~令和4年3月31日(2021年4月1日~2022年3月31日)
※出典:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」


また、高齢犬や病気の犬、体に不自由を抱えた犬たちは里親家庭へつなぐことが難しく、
それゆえ愛護センターから引き出されることなく、殺処分の対象になりやすい存在です。

シニアや病気であっても、純血種や子犬たちと、その命の重さは変わらないはずですが、
なかなか引き取り手がいないことも現実です。


そのような譲渡につながりにくい犬たちを引き出して、「千のおうち」では保護しています。
多くのボランティアスタッフが毎日通いながら、一頭一頭に必要なお世話や
通院等の医療を施し、里親家庭に出会える日を待っています。

若く健康な犬と比べると、里親が現れるまでに多くの時間を要しますし、
看取りとなるケースも多いです。
しかし、一つの命として尊重される暮らしの中で、スタッフからの愛情を受けて
その生命を全うしてほしいと強く願い、活動しています。


「千のおうち」の仲間たち

「千のおうち」は、たくさんのボランティアスタッフの働きで支えられています。
その名も「チーム春日部」。

週に何回も来てくれている方や、県外から片道1時間以上かけて通ってくれている方もいます。
年代も10代~70代まで様々です。


みんな共通するのは、犬が大好きで、何か力になりたいと思っていること。

最初は、持病のある子やシニアばかりで、ちゃんと可愛いと思えるのだろうか...
と不安になる人が多いです。
しかし、実際に会ってみるとなんと可愛いことか。
シニアの魅力にはまる人もこれまた多いです。

また、「千のおうち」の犬たちの病気と向き合う姿は、本当に考えさせられます。
今この瞬間を生きることの大切さを教えてくれます。


殺処分の現状を考えると、現実にできることは少ない。
救える命には限りがあります。

小さな一歩が、いつか大きな力になる事を信じて日々活動しています。


「チーム春日部」でのお仕事は、こちらのブログで紹介しています。
千のおうちの1日

特別な資格や技能は必要ありません。
必要なのは、犬が好きで、何か力になりたいという思いのみ!

「チーム春日部」に興味のある方は、ぜひお問合せください。見学も可能です!
お問合せ

「千のおうち」の日常

「千のおうち」の様子は、ブログ「loving ♥ hands」でお届けしています。

loving handsとは、高齢、又は持病のある中型犬など特に譲渡が難しいと思われる子たちのこと。
そんな子たちの可愛い、楽しい、たまにしんみりの日常や、チーム春日部の犬バカっぷりを
綴っています。


loving ♥ handsブログ